塗装は絶対にしないで!!パミール屋根の問題解決するには?
- 投稿日:2022年 4月17日
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パミール屋根は1996年に大手メーカーの「ニチハ」より製造されたスレート屋根になります。
しかし、2008年にはパミール屋根の製造は廃止され、専門の釘はリコールされてしまいました。
なぜ、廃止されたのかと言いますと、【耐久性に大きく欠陥】があったためです。
この問題は裁判になるケースやクレームも多く社会問題となってしまっていますので、
ぜひ最後まで読んでいただきみなさまのご自宅にパミール屋根が使われているのか早急に確認してください
!!
主な不具合
パミールは主に2つの欠陥があります。
・屋根の耐久性が低く剥がれる
パミールは7年で剥離が始まり、10年後にはボロボロになると言われています。
このようなスピードで劣化することはほぼあり得ません。
例えば、普通のスレート屋根の寿命が15年~25年になるのでかなり早く劣化することが分かります。
・パミール専用の釘が腐食する
パミールのもう一つの欠陥が釘です。
パミール専用の釘が腐食してしまい釘が抜け落ちたり無くなってしまったりするため、屋根がズレて雨漏りしてしまったり、屋根が落ちてきて来たりととても危険な状態になります。
なぜ商品化した?
このような欠陥だらけの屋根材を商品化した背景には「アスベスト問題」があると考えられます。
アスベストとは、以前スレート屋根の使われていた素材でこの粉塵を長時間吸い続けると肺がんなどの病気を起こしやすくなるという健康問題のことです
このアスベストが使用禁止された際に次の屋根材の研究が急がれ、検証が不十分に行われたことが原因だとされています。
※アスベスト問題も2003年まで少量のアスベストを使用した屋根材が出回っていたので確認をおススメします。
パミールだったらどうすればいいの?
まず屋根のリフォームは大きく分けて3種類あります。
・塗装
塗装はだた色を塗るためだけではなく、塗膜を修繕し防水性や耐久性を保つ役割があります。
・葺き替え(ふきかえ)
葺き替えは今ある屋根を撤去し、新しい屋根を貼りかえることです。
・カバー工法
カバー工法は今ある屋根の上から新しい屋根を重ねて貼ることです。
この3つが主な屋根のリフォームになりますが、
まず初めにパミール屋根は塗装が出来ません!
正しく言うと屋根自体が脆いので塗装しても意味がないです。
そして、葺き替えはいいとは思いますが・・・
はがしたパミール屋根の撤去代や葺き替え後には10年に1回ほどのペースで塗装のメンテナンスが必要になります。
そのたびに足場代も掛かってしまうためコストがかなり高くなります。
そのため撤去・処分費などのコストが抑えられる「カバー工法」が一般的です。
パミールの販売元である「ニチハ」もパミール不具合対策としてカバー工法を薦めています。
カバー工法の中でも耐久性、メンテナンス性が優れていて「メーカー保証」まで付いてくるものもありますので一番相性がいいかと思います。
パミール屋根かもしれない・・・
という方は早めにお近くの業者に見てもらってください。
他にも何かわからないことや困ったことがありましたら
お気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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